感染性胃腸炎が大流行

ウイルス性の感染性胃腸炎が大流行ですガーン

 

感染性胃腸炎は、様々な細菌、ウイルス、寄生虫などが原因で、

発熱や下痢、悪心·嘔吐、腹痛などを引き起こす病気の総称ですあせる

 

なかでも、毎年12月ごろにピークを迎えるノロウイルス、

その後に増加するロタウイルスと、

冬場はウイルス性の感染性胃腸炎の発生が多くなります。

 

その後、夏期にかけては腸炎ビブリオなどの

細菌性の感染性胃腸炎が増加します。

 

国立感染症研究所の報告によれば、

今季は宮城県で感染性胃腸炎の患者数が多くなっています。

宮城県感染症発生動向調査週報では、

第49週(2016年12月5日~12月11日)の患者数2,445人。

定点当たり41.44人と、依然として流行警報基準※を超えています。

 

また、宮城県内での報告が多いノロウイルスは

GⅡ.2の遺伝子型で、

これは2010~11年に流行した遺伝子型と同じものです。

低年齢層では、成人に比べてこの遺伝子型に対する感受性が高い可能性もあり、

実際に幼稚園や保育所からの発生報告が多くなっています。

そのため、12月2日に国立感染症研究所では、

「特に低年齢層を中心とした今後の動向には十分注意が必要」

と発表しています。

 

キラキラノロウイルスの感染を拡大しないためにキラキラ

 

(1)ノロウイルスの感染経路

 

ノロウイルスの感染経路は3種類あります。

 

1つは経口感染で、ノロウイルスに汚染された食べ物や飲み物で感染します。

 

2つめは接触感染で、ノロウイルスに汚染された手指などに接触した人や

物品を口に入れることで感染します。

 

3つめは飛沫感染の可能性で、

ノロウイルス感染者の患者の糞便や嘔吐物が床に飛び散り、

それを吸い込んで感染します。

 

 

(2)ノロウイルスの予防策

 

糞便や嘔吐物の処理を行った場合には

手袋に付着した汚染物に触れないようにし、

石けんと流水による手指衛生を行うことが重要です。

 

 

ノロウイルスは

「ノロウイルスによる急性胃腸炎の予防」の適用で、

ワクチンの開発が進められています(2016年10月末現在)。

しかし現在のところその予防方法は

手洗いなどの標準的な予防対策しかありません。

また、抗ウイルス薬もなく、

治療は対症療法のみとなります。

 

 

タラー乳幼児のロタウイルスによる感染性胃腸炎タラー

 

(1)ロタウイルスの感染経路

 

ノロウイルスの流行後に増えるのが、

ロタウイルスによる感染性胃腸炎です。

ロタウイルスの主な感染経路は経口感染で、

糞便が手指を介して経口摂取されることによる糞口感染です。

ロタウイルスは乳幼児がかかりやすく

初めての感染では水様便、悪心·嘔吐、発熱、腹痛などの

症状が強く出るといわれています。

 

ロタウイルスは患者の糞便に大量に含まれているため、

幼稚園や保育所などで集団感染するケースがあります。

 

抗ウイルス薬もなく、

重症化すると脱水症を引き起こすなどして、

国内では毎年2~18名の死亡が報告されている病気です。

 

(2)ロタウイルスの予防策

 

感染を防ぐには、

日常的な手洗いなどの予防策に加え、

ワクチンの接種が有効です。

現在、国内ではロタウイルスワクチンの接種は

乳幼児を対象にしています。

 

成人の場合は子どもからの感染が多いため、

 

オムツの交換時にゴム手袋を着用し、

使用後はオムツとゴム手袋を一緒にポリ袋に入れる

 

手洗いを遵守する

 

衣服が汚染された場合には、

次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤)

でつけ置き消毒をする

などの感染予防策の指導が重要です。

 

冬場は寒さから子供が手洗いを嫌がったり、

肌荒れが気になったりしやすい時期です。

 

手洗いの遵守の重要性を認識し、

感染を防ぐために十分な対策を心がけましょうひまわり